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SunoとUdioは収益化できる?|規約で読む現在地 2026

SunoとUdioは収益化できる? 規約で読む現在地 2026
よくある疑問

Q. AI音楽は作ったらそのまま収益化できますか?

A. いいえ。作れることと収益化できることは別問題です。ツールの利用規約、ディストリビューター、配信プラットフォームの条件がすべて満たされて初めて収益化が可能になります。

この記事ではSunoとUdioの規約を、一次ソースに当たって整理します。ブレーキのかかる原因が「ツール規約」かどうか、見えてくると幸いです。

AI音楽ツールで楽曲を作る。

少しの時間で1曲できるこの体験は、「そのまま配信して収益化できるのではないか?」という発想につながるかもしれません。

ただ、見落とされがちなのが、「作れる」と「収益化できる」は別の話という点です。ここを放っておくと、後から規約や権利の問題にぶつかることになります。

「作れる」「配信できる」「著作権で守られる」は異なる問題で、さらにディストリビューターと配信プラットフォームのルールが重なります。

この記事では規約に当たりながら、2026年3月時点での答えを整理します。

いくまささん

牛丼屋のキャッチコピーみたいでお腹すきますね。

本記事は法令や政府ガイドライン、公式サイト等を根拠とします。
一般的情報を基礎とし、個別具体的な助言ではありません。
利用規約は随時更新されるため、最新規約を必ずご確認ください

目次

「作れる」と「収益化できる」は別の話

AI音楽サービスに触れると、やはり「簡単に楽曲ができる」ということに目を奪われます。それが「稼げる」「いける」になり、収益化に必要な規約確認を後回しにさせるのでしょう。

問題構造:なぜ混同されるのか

AI音楽の収益化には、3つの確認すべき項目があります。

  • 作れるか
  • 配信できるか
  • 著作権は発生するか

この3つはそれぞれ別問題で、「作れる」が確認できても、残り2つは別途チェックが必要になります。

さらに一歩「配信できるか」を考えると、これはシンプルな一層のレイヤーだけでは決まりません。AI音楽の商用利用は三層構造で成立するからです。

ツール規約(Suno/Udio等)、ディストリビューター規約(DistroKid等)、配信プラットフォーム規約(Spotify等)。

これら3つがクリアされて初めて収益化の門が開くのであり、どれかひとつでも止まると配信はストップします。AI楽曲の生成ツールについても「SunoならOK、UdioはNG」ではないと考えて規約をチェックすべきでしょう。

いくまささん

AIに丸投げじゃダメなのですか?

問題実例:2パターンの誤解

旧Udio規約時にダウンロード→現在も配信

現行のUdio利用規約(Section 1.2)では、ストリーミング(音楽)配信は禁止されています。
「昔ダウンロードしたから大丈夫」という認識は、現行の規約では成立しません。
ツール運営側が、現時点でどう対処するか不明ですが、規約上のリスクは存在します。

Udio Terms of Service Section 1.2 / 確認日:2026-03-17

Sunoフリープランで制作→YouTubeで収益化

Suno利用規約(2025年11月6日版)では、フリープランは「非商用・個人利用のみ」と明記されています。
YouTube広告での収益化は、Sunoの定義では商用利用に該当する可能性が高く、無料プランでの展開は規約違反の状態になります。

Suno Terms of Service / 確認日:2026-03-17

実態として「バレなければOK」という判断で進むケースは多いのですが、規約違反の状態は時間とともに積み上がります。後から対応するほど整理が困難になる可能性は十分に考えられます。

例えば最初は1曲だけのつもりだったものが、気づけば複数曲に増え、収益も発生している状態になり得ます。その後、規約違反が指摘された場合、該当楽曲だけでなくアカウント全体に影響が及ぶこともあるでしょう。

Sunoの場合|収益化の可否は条件付き?

Sunoは規約上、商用利用が認められた側に分類されます。

ただ、規約を読むと「商用利用できる」と「著作権で守られる」は同じではありません。

法的位置づけ:規約が明示していること・していないこと

Suno利用規約(2025年11月6日版)を確認すると、商用利用が認められているのはProプラン以上です。フリープランは「非商用・個人利用のみ」と明記されています。月額を払っていれば配信・収益化が可能という解釈で良いでしょう。

ただ、もう一点見落とせない記載があり、Sunoは生成楽曲の権利をユーザーに譲渡する一方、「著作権の発生を保証しない」と明記しています。

収益化はできるけれども、第三者が楽曲をコピーした場合、著作権を根拠として保護されるかどうか保証していません。「使っていい」と「守られる」はまた別の話です。

例えば、第三者が同じ楽曲を先にYouTubeへアップしてContent IDに登録した場合、自分で作った曲なのに収益だけ持っていかれること等が考えられます。

Suno Terms of Service 2025年11月6日版 確認日:2026-03-17

日本国内における整理も同様です。文化庁「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月)は、AI生成物の著作権については「著作物性の有無で個別判断する」としています。

著作権法が定める「思想又は感情の創作的表現」への該当性が焦点になるとされ、結局のところ「AIに著作権がある」と自動的に扱われたりはしません。

著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
(引用元:e-gov 第2条第1項第1号)

問題実例:訴訟リスクはどこにあるか

Sunoをめぐる法的リスクとして、2024年6月にアメリカの音楽団体RIAAが、マサチューセッツ州連邦地裁に提訴しています(Case 1:24-cv-11611)。

原告RIAA側は、Sunoが著作権保護楽曲を、無許可で学習データに使用したと主張しました。

その後SUNOは、Warner Music Group(WMG)とは2025年11月に和解・ライセンス提携が成立しています。

一方、UMGおよびSonyとの訴訟は2026年3月現在も係属中です。和解を示す公式発表は確認できていません。学習データの著作権処理という根本的な問題は、裁判所の判断が出るまでは未解決のままです。

RIAA公式プレスリリース 確認日:2026-03-17

WMG公式プレスリリース 確認日:2026-03-17

実務的示唆:「使える」と「安全」の狭間で

現時点では、SunoはAI音楽サービスの中でも、商用利用の条件が明確な企業です。Proプランで規約(ToS)を守って使う分には、規約上の根拠を示せるでしょう。

それでも注目しておくべきなのは、学習データ問題の決着がついていないことです。訴訟の判決次第では、プラットフォーム全体の対応が変わる可能性があり、現時点の「使える」は形を変えるかも知れません。

今できる予防策は2つあって、1つは使用した規約のバージョンと確認日を記録しておくこと。そして収益化の根拠をToS条文レベルで把握しておくことです。もちろんそれだけで商利用の100%免罪符とはなりませんが、いざというとき説明できる根拠が違ってきます。

いくまささん

記録やメモって、どこにやったかすぐ忘れますよね。

Udioの場合|規約上、配信も商用利用も禁止

よくある疑問

Q. Udioで作った曲って、ダウンロードできなくなったんですか?

A. 2025年10月のUNIVERALl MUSIC GROUP(UMG)との和解以降、Udioのダウンロード機能は停止されています。生成した楽曲はUdio内での再生・共有のみで、外部への持ち出しはできません。

UMG公式発表 確認日:2026-03-17

Udioは生成クオリティの高さで知られています。ただし2026年3月現在、その楽曲を外に持ち出して収益化できるかというと、話は別です。

問題実例:「収益化ツール」と呼べない?

2025年10月のUMGとの和解を機に、Udioはダウンロード機能を停止しました。生成した楽曲はUdio内での再生・共有にとどまり、外部プラットフォームへの持ち出しはできません。「作れる」けれど「出せない」サービスに変わっています。

問題になるのは、和解以前にダウンロードした楽曲です。旧規約下では商用利用を含む権利がユーザーに付与されていましたが、現在も配信を続けているケースが確認できる範囲で存在します。

旧規約が適用されるかどうかはUdio側の対応次第であり、現時点では不明です。リスクがゼロとは言えません。

法的位置づけ:Section 1.2が定めていること

Udio利用規約(確認日:2026-03-17)のSection 1.2を確認すると、ストリーミング配信・ダウンロード・商用利用のいずれも禁止されています。

少し細かく見ると、構造は次のようになっています。

  • ストリーミング配信禁止:Spotify・YouTube・TikTok等への配信を禁止
  • ダウンロード・コピー禁止:生成したアウトプット自体のコピーを禁止
  • 商用利用禁止:商用目的での使用全般を禁止(準拠法はニューヨーク州法)

このようになっている原因ですが、Udioも学習データの著作権処理について訴訟リスクを抱えているからです。RIAAが2024年6月に提訴した訴状では、SunoとともにUdioも被告として名指しされています。

他方、配信・商用利用を禁止することで、サービス側のリスクをユーザー側に波及させない設計と見ることもできます。

実務的示唆:今のUdioをどう使うか

現行規約を守るなら、Udioは商用利用・配信を前提とした制作には使えません。楽曲の方向性を探るデモ制作や、純粋に個人で楽しむ用途に限定するのが規約に沿った使い方です。

Udioの生成能力自体は高く評価されています。規約が変わった場合は記事を更新しますので、現時点での制約として把握して頂けますと幸いです。

規約は「今日の答え」でしかない

Sunoの規約を確認し、ディストリビューターも調べたけど、それで終わりというわけではありません。収益化が成立するには、三つの層が同時にクリアされる必要があります。

問題構造:三層の全部がクリアされて初めて成立する

第一層:ツール規約(Suno/Udio) Sunoはプロプラン以上で商用利用可。Udioは現時点で配信・商用利用禁止。ここが出発点ですが、ここだけでは終わりません。

第二層:ディストリビューター規約(DistroKid等) DistroKid公式サポートページ(確認日:2026-03-17)では、AI生成楽曲の配信を認めています。権利の100%保有・なりすまし禁止・スパム禁止が条件です。ただしToS本文にAI条項はなく、サポートページでの管理にとどまっています。いつでも変更できる状態にある点は把握が必要です。

DistroKid公式サポートページ 確認日:2026-03-17

TuneCoreはAI & Data Protection Program(招待制)として対応しています。こちらもToSにAI条項はありません。

TuneCore公式サポートページ 確認日:2026-03-17

第三層:配信プラットフォーム規約(Spotify等) Spotifyは2025年9月25日の公式発表で「AI音楽の配信は禁止しない」としています。ただしこれはToS条文ではなく、ニュースルーム記事での発表です。正式な規約変更ではない点には注意が必要です。

Spotify公式発表 2025年9月25日 確認日:2026-03-17

これらの組織の規約を見るに、収益化は明確に禁止事項には抵触していません。とはいえ、これは「今日の答え」と言って良いでしょう。飽くまで今のものであって、明日にはどうなるのかわかりません。

実務的対処法:判断の軸を持つ

今回の記事で整理したことは、あくまで2026年3月時点の規約に基づくものです。訴訟の判決次第でプラットフォーム全体の対応が変わる可能性があり、DistroKidやTuneCoreのAI条項は、今後規約に組み込まれる可能性もあります。「今使える」は絶対ではないことに留意すべきでしょう。

次の3点は、判断の軸にすべきものです。

  • 使用する規約のバージョンと確認日を記録
  • 各サービスのToSを月1回確認
  • 収益化の根拠をToS条文レベルで把握

AI音楽の収益化環境は整いつつありますが、ルールは現在進行形で動いています。ひとつの規約を確認して終わりではなく、三層を並行して見続けることが求められます。

いくまささん

今読んだ規約がもう更新されてたら嫌ですよね。

参考データ

Suno|Terms of Service(2025年11月6日版)
https://suno.com/terms

Udio|Terms of Service Section 1.2
https://www.udio.com/terms-of-service

RIAA|Record Companies Bring Landmark Cases for Responsible AI Against Suno and Udio(2024年6月24日付)
https://www.riaa.com/record-companies-bring-landmark-cases-for-responsible-ai-againstsuno-and-udio-in-boston-and-new-york-federal-courts-respectively/

WMG|Warner Music Group and Suno Announce Licensing Agreement(2025年11月)
https://www.wmg.com/news/warner-music-group-and-suno-announce-licensing-agreement

UMG|Universal Music Group and Udio Announce Udio’s First Strategic Agreements for New Licensed AI Music Creation Platform(2025年10月29日付)
https://www.prnewswire.com/news-releases/universal-music-group-and-udio-announce-udios-first-strategic-agreements-for-new-licensed-ai-music-creation-platform-302599129.html

DistroKid|Can I Upload Music Made With AI Tools to DistroKid?
https://support.distrokid.com/hc/en-us/articles/41182362733715-Can-I-Upload-Music-Made-With-AI-Tools-to-DistroKid

TuneCore|TuneCore’s AI & Data Protection Program
https://support.tunecore.com/hc/en-us/articles/18341253558420-TuneCore-s-AI-Data-Protection-Program

Spotify|Spotify Strengthens AI Protections for Artists, Songwriters, and Producers(2025年9月25日付)
https://newsroom.spotify.com/2025-09-25/spotify-strengthens-ai-protections/

文化庁|AIと著作権に関する考え方について(2024年3月)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf

e-gov|著作権法 第2条第1項第1号
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048

※本記事掲載の一次ソースは2026年3月17日時点で確認済みです。

この記事を書いた人

大本 雅史(おおもと まさし)|行政書士(2019年登録)
遺言相続・在留資格・開発許可等業務を経験後、AI予防法務家へ転身。
著作権法を中心に「公開して大丈夫?」「後で起こるリスクは?」などの場面に、一次ソースの根拠を持って答えることを方針としています。

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